3DSのエミュレータ、citraをMacで利用する方法のご紹介 XD
環境
- OS X El Capitan (Ver. 10.11.6)
- Citra (Ver. master-2117be4)
はじめに
Citraとはオープンソースの3DSエミュレータです。
公式サイトはhttps://citra-emu.orgになります。
コンパイル済みの実行ファイルを公式サイトからダウンロード可能です。
しかし、機能が省かれているようなので(2ch情報)、
今回はソースコードからビルドしていきます 😛
必要なパッケージ
Citraをビルドするにあたって、必要なパッケージが下記です。
Homebrewがインストールされていれば、
カッコ内のコマンドで楽々インストール可能です XD
- pkg-config(brew install pkgconfig)
- SDL2 (brew install sdl2)
- Qt5 (brew install qt5)
- CMake (brew install cmake)
Citraのダウンロード
まずはCitraのソースコードをダウンロードしてきます。
gitコマンドが使える場合はCloneしちゃいましょう。
git clone --recursive https://github.com/citra-emu/citra
gitコマンドが使えないのでしたら、
https://github.com/citra-emu/citraからダウンロードしましょう。
右上あたりの「Clone or download」をクリック、
「Download ZIP」からzipファイルをダウンロード可能です。
ダウンロードしたら解凍してください。
CMakeパスの設定
Qt5を今回インストールした方は、Qt5のcmakeディレクトリまでの
パスを設定する必要があります。
これをしないと、Citraがビルドできません X<
-- Found SDL2: /usr/local/lib/libSDL2main.a;/usr/local/lib/libSDL2.dylib;-framework Cocoa
CMake Error at CMakeLists.txt:198 (find_package):
By not providing "FindQt5.cmake" in CMAKE_MODULE_PATH this project has
asked CMake to find a package configuration file provided by "Qt5", but
CMake did not find one.
Could not find a package configuration file provided by "Qt5" with any of
the following names:
Qt5Config.cmake
qt5-config.cmake
Add the installation prefix of "Qt5" to CMAKE_PREFIX_PATH or set "Qt5_DIR"
to a directory containing one of the above files. If "Qt5" provides a
separate development package or SDK, be sure it has been installed.
Qt5のパスを設定せずにビルドしようとすると、
上記のようなエラーが出力されるかと思います。
さて、パスの設定の仕方ですが、ここではターミナルで設定します。
下記のコマンドをターミナルで叩いてください。
export CMAKE_PREFIX_PATH=/usr/local/Cellar/qt5/<qt5のバージョン>/lib/cmake:$CMAKE_PREFIX_PATH
エディタ(vi, nano, vim, emacs等)を使い、
profile等に下記のように設定しておくのもいいでしょう。
CMAKE_PREFIX_PATH=/usr/local/Cellar/qt5/5.5.1_2/lib/cmake:$CMAKE_PREFIX_PATH
ちなみに、今回インストールしたqt5のバージョンが5.5.1_2だったので、
上記のようなパスになりました。
ここは自分のバージョンに合わせて適宜変更してください 😀
CMakeでのビルド
これでビルドする準備は整いました。
あとはターミナルでコマンドを叩いていくだけです 😛
まずは、カレントディレクトリを
先ほどダウンロードしてきたcitraディレクトリに変更します。
cd citra
次にビルドで利用するbuildディレクトリを作成します。
ついでに、カレントディレクトリを今作成した
buildディレクトリに変更しておきましょう。
mkdir build cd build
そしていよいよ、CMakeのコマンドを叩きます XD
cmake .. -GXcode
少し時間がかかるのでゆっくり待ちましょう 🙂
Xcodeでのビルド
お疲れさまでした。
いよいよ最後のコマンドです。
おそらくですが、Xcodeが必要だと思うので
AppStoreからインストールしておいたほうがいいかもです。
xcodebuild -config Release -project citra.xcodeproj -target citra-qt
上記コマンドを実行すると、Citraのアプリが生成されるかと思います。
Citraの実行ファイルは、
手順通りなら、下記の場所にあるはずです XP
citra/build/src/citra_qt/Release/citra-qt
おわりに
ROMを吸い出し、複合することで、
ビルドしたCitraから、3DSソフトが遊べるようです XD