はじめに
ServersMan@VPSという格安でVPSを利用できるサービスがあります。
契約だけしている状態で勿体ないので、今話題の機械学習の勉強に使ってみようかなと思った次第です。
しかし、Serversman@VPSのcentos7は、yum updateができません。
つまるところ、pyenvを使った環境構築ができません。
なので今回は、pyenvを使わずに進めていきます。
環境
- CentOS 7
- Python 2.7
上記の環境にAnacondaとTensorFlowをインストールしていきます。
ちなみに、TensorFlowはCPU版を使います。
事前準備
TensorFlowをインストールするにあたって、必要なパッケージをインストールします。
sudo yum -y install python-pip python-dev
Anacondaのインストール
公式サイトからインストールスクリプトをダウンロードします。
Python 2とPython 3でダウンロードリンクが異なるので注意しましょう。
wget https://repo.continuum.io/archive/Anaconda2-5.0.1-Linux-x86_64.sh ./Anaconda2-5.0.1-Linux-x86_64.sh
インストールスクリプトを走らせると、インストールが始まります。
In order to continue the installation process, please review the license agreement. Please, press ENTER to continue >>>
Enterキーで先に進みます。
Do you accept the license terms? [yes|no] [no] >>>
ライセンスをEnterキーで流し読みしていくと、ライセンスの同意を求められるので、yes とタイプしてEnter。
Anaconda2 will now be installed into this location: /home/<UserName>/anaconda2 - Press ENTER to confirm the location - Press CTRL-C to abort the installation - Or specify a different location below
インストール先のディレクトリを指定します。
デフォルトではユーザディレクトリの直下にインストールされるようです。
各々インストール先を指定してください。
私はそのままEnterを押して、ユーザディレクトリ直下にインストールしました 😊
Do you wish the installer to prepend the Anaconda2 install location to PATH in your /home/<UserName>/.bashrc ? [yes|no] [no] >>>
Anacondaのインストールパスを設定ファイルに書き込む場合は yes と叩きます。
PATHを設定した後、設定を反映させます。
source ~/.bashrc
仮想環境構築
Anacondaで仮想環境を作成して、TensorFlowをインストールします。
使用するPythonのバージョンは2.7です。
conda create -n tensorflow python=2.7
作成した仮想環境をActiveにします。
source activate tensorflow
仮想環境tensorflowに、TensorFlowをインストールします。
pip install --ignore-installed --upgrade \ https://storage.googleapis.com/tensorflow/linux/cpu/tensorflow-1.4.0-cp27-none-linux_x86_64.whl
インストール後に環境変数を設定します。
export TENSORFLOW="~/anaconda2/lib/python2.7/site-packages/tensorflow:$PATH"
もしかしたら不要かも…?
試してみる
Pythonで下記スクリプトを実行してみます。
import tensorflow as tf hello = tf.constant('Hello, TensorFlow!') sess = tf.Session() print(sess.run(hello))
Hello, TensorFlow! と表示されれば、インストール成功です👍